ブライドルレザーのブルームって使い初めに落とした方がいいのかな?
ブライドルレザーと言えばブルーム。霜降りのような霞がかった風合いが素敵ですよね!
使用により徐々に落ちていくものですが、使い初めに落とした方がいいのかと疑問に思われる人もいるでしょう。
結論から言うと、落としても落とさなくても、どちらでも使えます。
ただ、服や鞄にブルームをつけたくない人は落とした方が良いでしょう!
- そもそもブルームとはなにか
- ブライドルレザーのブルームを落とした方がいい人、落とさなくてもいい人
- ブライドルレザーの使い初めの手入れ
ヨモギ(@22_fashionblog)のプロフィール
- ファッションブログ「F・F エイド」の管理人
- 24時間365日服について考えているファッション中毒者
- 好きなブランドはcomoli、などのリラックス、ワーク、ミリタリー系
ブライドルレザーのブルームとは?
そもそもブルームってなに?
ブルームとはブライドルレザーに染み込ませた牛脂やロウなどの油分の一部が、革の表面で凝固化したものです。
革の仕上げとして表面に塗られることも多いですね。革表面を白っぽく覆っているのが特徴で、その濃さはブライドルレザーの製造業者やブランドによって異なります。
ブランドによって異なるブルーム
例えばグレンロイヤルで使用されているブライドルレザーは比較的濃いめにブルームが残っています。
一方、ココマイスターのブライドルレザーはグレンロイヤルと比較して薄めですね。
ブライドルレザーの製造業者ごとに牛脂やロウの配合、使用する量が異なるので、出来上がる革の表情にも違いが出るんです。
上のアイテムのレビュー記事はこちら。
ブルームを落とした時の質感にも違いあり
ちなみに、ブルームの落ち方にも違いがあります。
グレンロイヤルのブルームはブラシで数回こすると表面から消えて、革の表面はサラッとした質感になりました。
それに対し、ココマイスターはブラシでこするとブルームの白みは消えますが、表面に少し油分が残る感じでしっとりした質感です。
このように、色んなブランドのブライドルレザー製品を買って、違いを感じるのも楽しいですね!
ブライドルレザーという革の種類の中でもそれぞれ特徴があるので、奥が深いです。
ブライドルレザーにはなぜブルームがついてる?
ブライドルレザーの起源
ブライドルレザーは乗馬が盛んなイギリスで馬具のために開発された革です。
イギリスの天候は不安定で、通常の革だと簡単に水が染み込んでダメになってしまいます。
そこで、革に油分を含ませ、表面を覆うことで耐水性・耐久性に優れたブライドルレザーが開発されました。
ブライドルレザーは水に強い?
油分がしみ込んでいるんだったら、ブライドルレザーは水に強いの?
そう思われるでしょうが、結論から言うと、それほど水に強くはありません。
確かにブライドルレザーにブルームがついているため、他の革に比べたら多少の防水性はあるでしょう。
しかし、使用していくごとにブルームは取れていきますし、革の中の油分も徐々に抜けていきます。なので、防水性は使用していくにつれ、徐々に落ちていきます。
それに加えて、ブライドルレザーは製造の過程でオイルの染み込みを良くするために、革の中で一番丈夫な「銀面」と言われる層を削ります。そのため銀面付きの革より水への耐性は弱くなります。
多少の雨や水滴であればすぐに拭けば問題ないですが、グッショリ濡らしたり、長い時間水分にさらされる状況は避けるべきです。
実際、僕はグレンロイヤルのブライドルレザーベルトに水がこぼれているのに気づかず、6時間ほど放置してしまい、水ぶくれになったことがあります。もう、めっちゃショックでした笑
不意に濡れてしまう状況への対策として、防水スプレーをあらかじめかけておくという方法があります。防水スプレーの使い方については、「使い初めの手入れ」の項目で解説していますのでそちらをご参照ください。
ブライドルレザーのブルームは使い始めに落とす?
結論、お好みで大丈夫ですが、
こんな人は落としたほうがいいよ、こんな人は落とさなくてもいいよ、という特徴を以下にまとめます。
- 服やリュックにブルームが付くのが嫌な人
- 早くブライドルレザーの経年変化を進めたい人
- ブルームの見た目が気になる人
- ブルームが落ちていく過程も楽しみたい人
- 他の物にブルームが付着しないアイテムを買った人
個人的には、財布やキーケースなど持ち歩くものはブルームを落として、ブックカバーなどの小物類は落とさないことが多いです。
ブルームを落とした方が良い人
服や鞄にブルームがつくのが嫌な人
服やリュックにブルームがつくのが嫌という人はあらかじめブルームを落とした方が良いでしょう。
ちょっと擦っただけでブルームが移ってしまう、みたいなことはあまりないですが、ブルームがついた状態で財布をリュックに入れていたりするとリュックの中が白っぽくなったりします。
特に黒い服やリュックは注意ですね。
ブルームの程度によりますが、衣服やリュックに直接触れる、財布や鞄などのアイテムでは注意が必要です。
早くブライドルレザーの経年変化を進めたい人
ブライドルレザーの経年変化を早く進めたい人もブルームを落とした方が良いでしょう。
ブルームは革を保護しているものなので、ブルームが落ちるまでの間、革の経年変化は進まないことになります。
ブルームの見た目が気になる人
また、ブルームは知らない人が見たらカビが生えてると思われることがあるかもしれません。
ブライドルレザーの経年変化が見たいけど、ブルームは見た目的にちょっと、という人も落としちゃって良いでしょう。
僕も何度かカビ生えてるの?って言われたことあります笑
ブルームを落とさなくても良い人
ブルームが落ちていく過程も楽しみたい人
ブルームが少しずつ落ちていって、だんだん革の色が現れてくる過程を見れるのは、ブライドルレザーの醍醐味ですね。
ブルームありとなしでは色の印象が変わるので、これも経年変化のひとつと言えるでしょう。存分にブライドルレザーの経年変化を楽しみたい人におすすめです。
他の物にブルームが付着しないようなアイテムをお持ちの人
例えば、僕はブックカバーのブルームは落としませんでした。置くとしたらテーブルやベッドですが、普通に置いてるくらいではブルームが移ったりはしなかったですね。
ブックカバーはよく手で触るものなので、ブルームの落ちも早いです。徐々に落ちていく過程を楽しみたくて、あえてブルームを落とさず使っています。
グレンロイヤルのブックカバーのレビュー記事はこちら。
ブライドルレザー 使い初めの手入れ・プレメンテ
使い初めの手入れは、主に水に濡れてしまった時に備えた防水加工がメインになります。
やるやらないは好みによるところが大きいですが、大事な財布だから万が一に備えておきたい!という人はこの項目を参照してください。
道具と手順を簡単にまとめると以下の通りです。
- 防水スプレー
- 下に敷く用の新聞紙or段ボール
- クロス(いらないTシャツなどでOK)
- 豚毛ブラシ
①ブルームを落とすor落ちるまで使う
②防水スプレーをかける
③クロスで余分なスプレーを拭き取る
とても簡単ですね!
それでは各手順を詳しく解説します!
ブルームを落とすor落ちるまで使う
注意してほしい点は、革にブルームが付いている状態で防水スプレーをかけてはいけないということです!
ブルームが付いた状態で防水スプレーをかけると、スプレーの成分が白い被膜となって残ってしまう可能性があるからです。
なので、ブルーム落とす派の人はブラッシングで、キレイにブルームを落とす。落とさない派の人はブルームが落ちるまで使って、スプレーをする前はブラッシングをしましょう!
ブラシは馬毛ブラシよりコシのある豚毛ブラシがおすすめです。
ブルームの白さが落ちるくらいブラッシングすれば大丈夫ですよ!
・防水スプレーをかける
防水スプレーを財布にかけるときは必ず屋外で作業しましょう。スプレーは吸い込むと人体に影響を及ぼす可能性もあります。
屋外に出たら、スプレーがちゃんと噴射されるか、2、3回空中に噴射して確認。
新聞紙や段ボールの上に財布を置いて、財布から20cmほど離してスプレーを吹きかけます。あまり近くでかけてしまうと、そこだけシミになったりしてしまうので、遠くから様子を見ながらかけましょう。
スプレーをかけるのは財布の外側だけで大丈夫です。
クロスで余分なスプレーを拭き取る
全体にスプレーがかかったら、コットンやいらないtシャツ などで余分なスプレーを拭き取ります。
少し時間を置いて乾かしたら、使う前の手入れ完了です!
防水スプレーをかけたとは言え、水に濡らさないに越したことはないので、出来るだけ雨や水濡れには気をつけて使いましょう!
ブライドルレザー 日々の手入れ
毎日使う
革製品にとって、1番の手入れは毎日使ってあげることです。毎日さわることで、手の油分が革に移り、少しずつ革に油分が補給されます。
日々の手入れではこれが1番大切ですね。
ブラッシング
もう一つやると良いのが、ブラッシングです。
馬毛ブラシでササっとでもいいので、財布のホコリを落としてあげましょう。
革にホコリがつくと、そのホコリが革の油分や水分を吸い上げてしまいます。
毎日使っていれば、そこまでホコリが付くことはないですが、ブラッシングによって革のツヤが増す効果もあるので、こちらも毎日ではなくとも、気づいたときにやるようにしましょう。
ブライドルレザー ブルームは落とす?使い始めの手入れ まとめ
いかがでしたでしょうか!
ブルームを落とすのか、落とさないのかはその人の好みやアイテムによって変わりますね!
この記事を参考にして、自分なりの楽しみ方を見つけていただけたら幸いです。
他にもブライドルレザーに関する記事を書いているので、こちらもぜひご覧ください。